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高齢者の睡眠

高齢になるにつれて生理機能が低下し、睡眠の質が低下していきます。

まず、眠りの深いノンレム睡眠の時間帯が少なくなり、眠りの浅いレム睡眠が多くなることから、中途覚醒が多くなります。夜間頻尿など加齢に伴う身体的変化も影響を与えます。

また、高齢者の睡眠の大きな特徴として、睡眠の時間帯が早くなることが挙げられます。

何もすることがないからといって、就寝時刻が早くなることで睡眠時間が必要以上に長くなり、そのため、睡眠全般が浅くなり、熟睡感の低下や中途覚醒の増加、及び早期覚醒などが生じてきます。

これらについては、例えば、昼間の早い時間帯に15~30分程度の短い仮眠をとり、夕方は軽い運動を行い、夕食後はテレビやラジオなど何か興味の持てるものを作るなどし、出来るだけ就寝時間を遅らせ、睡眠時間を短くすることで睡眠の質を上げることが出来ます。

近年、意欲的で健康的な高齢者ほど短い昼寝を習慣的にとっていること、30分以下の短い昼寝が不眠を予防することが明らかにされてきております。

短い昼寝は脳の疲労回復や睡眠の改善によって免疫機能が上昇し、認知症発病の危険性を1/5以下に軽減することも明らかにされております。

ただ、1時間以上の昼寝は、アルツハイマー型認知症の危険性を2倍に増加させることも指摘されており、習慣的な短い昼寝は効果的だが、長すぎる昼寝は逆効果になるといえます。

高齢者

また、高齢者の方は日中に室内で過ごす時間帯が長く、太陽の光に当たる時間帯が短いことから夜間のメラトニン(睡眠誘発ホルモン)の分泌が低下していることもあります。

外出の機会を増やしたり、室内にいる間は出来るだけ日当たりの良い窓際で時間を過ごすようにするなどの工夫も大切です。

高齢者の中でも認知症を患っている人は、さらに重い夜間不眠、過眠、不規則な睡眠覚醒など様々な睡眠障害が続くことが多くなります。

アルツハイマー病でも、浅い睡眠、中途覚醒の増加、総睡眠時間および睡眠効率の減少など高齢者の睡眠が更に悪化します。

深い眠り(徐波睡眠)の減少や中途覚醒の増加は発症早期から認められ、重症化するにつれて顕著になります。

加えて、アルツハイマー病患者に対して頻用されるアセチルコリンエステラーゼ阻害剤(アルツハイマー病患者で枯渇しているとされる神経伝達物質アセチルコリンの分解を抑え、脳内の濃度を上昇させる薬物)は覚醒を促し、睡眠を妨げる物質として知られており、痴呆の治療のために、痴呆の最大の合併症である睡眠障害を悪化させるというリスクもあります。

次に、高齢者は何らかの基礎疾患を持っていることが多いため、二次性不眠症になることが多くなります。

不眠が生じやすい疾患として、気管支喘息、慢性閉塞性肺疾患、胃潰瘍、十二指腸潰瘍、逆流性食道炎、虚血性心疾患、うっ血性心不全、甲状腺機能障害、糖尿病などの内分泌疾患、腰痛症、リウマチなど、様々な身体的疾患が挙げられます。

また、治療薬によって不眠をきたすケースもあり、降圧薬、抗ヒスタミン剤、ステロイド剤、抗パーキンソン病薬、インターフェロン、抗うつ剤などで不眠、悪夢、日中の過眠、うつ状態などを生じたりします。

このように高齢者の不眠にはさまざまな原因となる基礎疾患がある場合がありますので、眠れないからといって、単純に睡眠導入剤を飲むといった行動は避け、専門医と相談し、出来る限り不眠の原因を取り除くことも考えましょう。

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